ABOUT HYPERTENSION高血圧について
高血圧になりやすい人の症状チェック
以下の項目で気になる点はありませんか?
多く当てはまる方は、高血圧のリスクが高いと考えられます。早期の対策で、将来の健康を守りましょう。
- 味の濃い料理やインスタント食品をよく食べる
- 食事の時間が不規則で、夜遅い食事が多い
- 油っこいものや甘いものを好むが、野菜やきのこ、海藻類は不足しがち
- ほとんど運動する習慣がなく、座りっぱなしのことが多い
- 飲酒量が多く、翌日に残ることがある
- タバコを毎日吸っている
- 日常的にプレッシャーを感じやすく、リラックスする時間がない
- 睡眠時間が短い、または寝付きが悪い
- 最近、体重が増加傾向にあり、お腹周りが気になる
- 血縁者に高血圧の方がいる
高血圧とは
血圧とは、心臓から送り出された血液が、全身の動脈の壁に与える圧力のことです。高血圧とは、この血圧が常に高い状態を指します。血管が常に高い圧力を受け続けると、徐々に硬くなり、弾力性を失います。これが「動脈硬化」です。動脈硬化が進むと、血管の内側が狭くなり、血液の流れが悪くなります。すると、心臓はさらに強い力で血液を送り出そうとするため、血圧がさらに上昇するという悪循環に陥ります。この状態を放置すると、心臓、脳、腎臓などへの重大なダメージを引き起こし、生命に関わる合併症のリスクが高まります。高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状がないまま進行することが多いため、早期発見と適切な管理が極めて重要です。
高血圧の診断基準
血圧は、心臓が血液を送り出す際の「収縮期血圧(上の血圧)」と、心臓が広がり血液が戻るときの「拡張期血圧(下の血圧)」の2つの数値で示されます。これらの数値が基準値を超えて高い状態が続くと、血管や臓器に過度な負担がかかり、将来的に様々な病気のリスクが高まる可能性があります。
(mmHg)
血圧は変動するため、一度の測定値だけでなく、日々の推移を記録することが、ご自身の状態をより正確に把握するために役立ちます。健康診断で高血圧を指摘された方や、ご家庭で測定した血圧が上記の基準値を超える状態が続く場合は、症状がなくても当クリニックにご相談ください。早期の発見と適切な介入が、長期的な健康維持の第一歩となります。
高血圧による合併症
長期間にわたる高血圧は、全身の血管に負担をかけ、様々な病気を引き起こす可能性があります。
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心臓への影響(狭心症・心筋梗塞・心不全など)
高血圧は心臓に大きな負担をかけ、心臓の筋肉が厚くなる「心肥大」を引き起こしやすくなります。心肥大が進行すると、心臓のポンプ機能が低下し、「心不全」につながる恐れがあります。また、心臓に血液を送る冠動脈が狭くなる「狭心症」や、冠動脈が詰まって心臓の筋肉が壊死する「心筋梗塞」のリスクも高まります。これらは胸の痛みや圧迫感などを引き起こし、突然死の原因となることもあります。
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血管への影響(閉塞性動脈硬化症・大動脈瘤など)
高血圧による動脈硬化は、全身の血管に影響を及ぼします。特に、体内でも最も太い血管である大動脈に瘤(こぶ)ができる「大動脈瘤」や、血管の壁が裂ける「大動脈解離」は、命に関わる深刻な疾患です。また、足の血管が動脈硬化で血流が悪くなる「閉塞性動脈硬化症」も、足の冷えやしびれ、間欠性跛行(歩行時の痛み)などを引き起こすことがあります。
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脳への影響(くも膜下出血・脳梗塞など)
高血圧による動脈硬化は、脳の血管にも深刻な影響を与えます。高血圧の重篤な合併症の一つに「脳卒中」があります。これは脳の血管が狭くなったり、詰まったり(脳梗塞)、破れたり(脳出血、くも膜下出血)する病気の総称です。脳の血管が詰まる「脳梗塞」は、麻痺や言語障害などの後遺症を残す可能性があります。また、脳の血管が破れる「脳出血」や「くも膜下出血」も高血圧が原因となることがあり、激しい頭痛や意識障害などの症状を引き起こし、重篤な後遺症が残ることがあります。
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腎臓への影響(腎硬化症・腎不全など)
血液をろ過し、老廃物や余分な水分を排出する重要な役割を担う腎臓も、高血圧による動脈硬化の影響を大きく受けます。高血圧が続くと、腎臓の血管が硬くなり、徐々に腎機能が低下していく「腎硬化症」を発症する可能性があります。腎硬化症が進行すると、体内の老廃物を適切に排出できなくなり、「腎不全」に至るリスクが高まります。腎不全が悪化すると、最終的には人工透析が必要になることもあります。
更年期女性の高血圧とは
更年期を迎える女性は、高血圧になるリスクが高まる傾向にあります。これは、女性ホルモンであるエストロゲンの減少が大きく関係していると考えられています。エストロゲンは血管の柔軟性を保つ働きがあるため、このホルモンが減ると血管が硬くなりやすくなり、血圧が上昇しやすくなります。また、エストロゲンの減少は自律神経のバランスを崩し、血圧の調節機能にも影響を与えることがあります。ストレスも加わることで、さらに血圧が上がりやすくなるケースも見られます。更年期に起こる高血圧は、一日中血圧が高いというよりも、上昇と下降を繰り返す点が特徴です。定期的な健康チェックと、ライフスタイルに合わせた対策が重要です。
高血圧の治療
高血圧の治療は、日々の生活習慣の見直しと、必要に応じた薬物療法が基本となります。高血圧を放置すると、心臓病や脳卒中など様々な病気のリスクが高まるため、適切な治療を継続することが重要です。
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食事療法
高血圧の食事療法で特に大切なのは、塩分摂取量を控えることです。
日本人の食生活は塩分を多く摂りがちですが、男性は8g、女性は7gを目標に減塩を心がけましょう。加工食品や外食、コンビニ弁当の利用を減らす、麺類のスープを飲み干さないなどの工夫が有効です。
また、カリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラルをバランス良く摂ることも重要です。これらのミネラルは、体内のナトリウム排出を助けたり、血管の機能をサポートしたりします。野菜、果物、乳製品、海藻類などを積極的に食事に取り入れましょう。
当クリニックの管理栄養士による栄養指導では、患者様お一人おひとりの食習慣やライフスタイルを丁寧に伺い、無理なく実践できる具体的な食事プランをご提案します。継続的なサポートを通じて、健康的な食生活への移行を支援します。
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運動療法
食事療法と並行して、運動療法も高血圧の改善に効果的です。
適度な運動は血圧を下げるだけでなく、肥満の解消やストレスの軽減にもつながります。高血圧の予防や改善には、ウォーキング、散歩、水泳、サイクリングなどの全身を使う有酸素運動が適しています。理想は1回30分以上を週に3〜4日程度、できれば毎日行うことです。軽く息が弾む程度の強度で、無理なく継続できる運動を選びましょう。
ただし、激しい運動や、息をこらえて力むような運動は、急激な血圧上昇を招き、心臓に負担をかける可能性があるため避けるようにしましょう。運動を始める前には、必ず医師に相談し、安全に行えるか確認することが重要です。
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薬物療法
生活習慣の改善だけでは十分に血圧が下がらない場合や、血圧が非常に高い場合には、薬物療法が開始されます。
高血圧の治療薬には多くの種類があり、患者様の状態や他の病気の有無に応じて最適な薬が選択されます。主な降圧薬には、血管を広げるカルシウム拮抗薬、血圧を上げるホルモンの働きを抑えるACE阻害薬やARB、体内の余分な水分と塩分を排出する利尿薬などがあります。通常は1種類の薬から始めますが、血圧が高い場合は最初から2種類の薬で治療を開始することもあります。薬は毎日決まった時間に服用し、自己判断で中断しないことが非常に大切です。血圧が下がったからといって薬の服用をやめてしまうと、再び血圧が上昇し、合併症のリスクが高まる可能性があります。
定期的に受診し、医師の指示に従って薬を服用し続けるようにしましょう。